路地猫のらくらくさんぽ

発達障害でもらくらく生きる

発達おばさんのハーブ屋

 

自分の半生を振り返ると、よくまあこんなに転職したもんだと思います。

その時その時で真面目に努力していたんだけど、どうしても続かなかったのです。

 

仕事が嫌で嫌でたまらない。

そんな時期に家賃が格安の空き店舗があって飛びつき、ハーブティーの茶葉を売る店をスタートしました。

もちろんハーブの専門家でもなんでもありません。

昔ちょっとバイト経験があっただけです。でもなんの迷いもなく見切り発車しました。

これはADHDの「衝動性」です。

私は2015年に精神科で発達障害(注意欠陥・多動性障害/ADHD)と診断されていました。

 

ホームセンターで木材やペンキを買って来て自己流で陳列棚を作ろうとしました。

もちろん初めてです。

ホントに作れんの?

レジに並んで自分の番が近づくと心臓がドキドキしました。

イメージした棚の完成図を描き、何度も何度も計算して(計算が苦手なのと几帳面と心配性が混ざった、発達障害特有の思考です)サイズを記したノートを見ながら、父に借りたノコギリで木材をゴリゴリ切っていきました。

ほぼ毎日ホームセンターをウロつき、足りない材料を調達しました。

ジョイントマットやカーテンレールなどどんどん物が増えていき、あっという間にお店が完成しました。

ADHDの特性の「過集中」です。

 

同時にハーブの製品作りやハーブ講座を仕事にしている友人に個人授業をお願いし、ハーブに関する様々なことを指導してもらいました。

 

数十種類のハーブを仕入れ、それぞれの風味や効能をもとに何種類もオリジナルブレンドを考案して試飲を繰り返しました。

ネットで包装資材のサンプルを取り寄せてはあれこれ試作し、可愛いラベルやショップカードを作りました。

 

それはそれは楽しく夢のような数か月を過ごしました。

これもADHDの過集中です。

 

 

そんなこんなで前職を退職すると同時に開店したハーブ屋『香り工房』ですが、間もなく閑古鳥が鳴く状態になりました。

宣伝の仕方がわからないし、そもそも資金が底をついていました。

 

世間には個性的でとってもオシャレなハーブティー屋さんがたっくさんあります。

勉強のためと調べれば調べるほど自信をなくしていきました。

それでも私の作るハーブティーを美味しいと言ってくれるほんの少しのお客様がいるかぎりは、としょぼしょぼ店を続けています。

過集中が途切れると、一気に脱力してしまうのがADHDの特性です。

 

 

その頃です。障害年金の申請をするのにお世話になった社労士さんはとても温かい人柄の青年で、ハーブ屋のことも心配してくれました。今も感謝しています。

そして「発達障害精神疾患の人に向けたブレンドを作ったら」と提案してくれました。

当事者の私だから出来ることってこと?

 

Twitter発達障害などのアカウントを見たり、ジモティーで大人の発達障害者のLINEメンバーを募っていたので、自分以外の人のお悩みも考えることができました。

 

心身のストレス、不安、緊張、イライラ、怒り、落ち込み、憂鬱、寂しさ、苦しさ。

体がうまく機能してくれない、人はわかってくれない。

焦って自分を追い込む。

それは本当につらいこと。

 

どうしたらいい?

どうしてほしい?

 

まずはリラックスしてください。

そしてじゅうぶんにココロと体を休めてください。

 

そんな思いをいっぱいに詰め込んで出来上がったブレンド

『眠れない夜のゆるブレンド

です。